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- X68000 Ko-Window プロトコル通信ウィンドウ
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- kopro.win Version 1.15
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- 1994 10/14 小笠原博之
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- Ko-Window 上で、X/Y-MODEM のプロトコルによってファイルを転送するためのプロ
- グラムです。RS-232C を通した主にバイナリファイルの転送に使います。
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- 対応プロトコルは XMODEM(SUM/CRC/128/1024),YMODEM(-G),およびバッチによるダ
- ウンロードです。
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- もちろんイベントドリブンによるマルチタスク動作です。このプログラムは単体で
- も使えますが、通常は KX_Term20 (v2.30 以降) から呼び出して使うことになるでしょ
- う。
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- v1.12 からの変更点: Y-MODEM ダウン時に月日を間違うバグの修正
- v1.13 からの変更点: -dd オプション追加
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- ●使い方
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- KX_Term20 を最初にインストールし、使える状態にしておいて下さい。この
- kopro.win もパスを通したディレクトリに入れておきます。
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- ●ダウンロードディレクトリの指定
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- 環境変数 KOPRO にあらかじめダウンロードしたファイルを納める進路名を設定し
- ておくことができます。環境変数 KOPRO がない場合はカレントディレクトリにダウ
- ンロードします。
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- 例 set KOPRO=a:/net/
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- (進路名の区切りは "\" でもよい。どちらにしろ必ずパスの最後に "/" が必要!)
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- スイッチ -dd でディレクトリを指定した場合は、そちらが優先されます。
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- ● KX_Term20 から呼び出す
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- << ダウンロードする場合 >>
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- KX_Term20 付属の標準設定でポップアップメニューに「Y-G Down」が定義されてい
- ます。これを選択するだけで Y-MODEM-G でダウンロードすることができます。ポッ
- プアップメニューに無いプロトコルは、[F4] を押してダウンロード選択モードから
- 実行させることができます。(以下の5種類)
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- 1:XMODEM-SUM X-MODEM のチェックサムでダウンします。パケットサイズ
- 128/1024 は自動判別します。
- この項目をセレクトする時に、「1,ファイル名」のように
- 受信ファイル名を指定することができます。ファイル名を
- 指定しなかった場合は勝手に x_modem_down.bin という名
- 前でダウンロードします。
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- 例 (1-8)?1,drive100.lzh
- ~~~~~~~~~~~~~~
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- 2:X/YMODEM X-MODEM CRC 式または Y-MODEM でダウンします。X-MODEM
- / Y-MODEM の区別やパケットサイズは自動判別します。
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- なお、X-MODEM の場合には、この項目をセレクトする時に
- 1:XMODEM-SUM と同様「2,ファイル名」のように受信時の
- ファイル名を指定することができます。Y-MODEM ではファ
- イル名を指定する必要はありません。X-MODEM でファイル
- 名を指定しなかった場合は勝手に x_modem_down.bin とい
- う名前でダウンロードします。
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- 3:YMODEM-G Y-MODEM-G でダウンロードします。エラー訂正モデム (MNP
- 等) との併用に効果的です。
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- 4:YMODEM-batch Y-MODEM でバッチ(複数のファイルをまとめて)ダウンロー
- ドします。
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- 5:YMODEM-G-batch Y-MODEM-G でバッチダウンロードします。
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- ダウンロードが始まると KX_Term20 の左上に KoPro のウィンドウが現れ、転送状
- 況をモニターします。転送の中止はその KoPro 上で CTRL+X か CTRL+C を押して下さ
- い。(両者は若干働きが違う)
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- ダウンロードが終了すると経過時間を表示しますが、これは諸々の作業時間(本体
- kopro.win の起動時間等)も含むため実際より若干長い結果になります。
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- << アップロードする場合 >>
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- ダウン同様、標準設定のポップアップメニューにいくつか登録されているはずです。
- メニューにないものは、やはり KX_Term20 上で [F4] を押して選択します。すると
- KX_Term20 のウィンドウ左上に kopro のウィンドウが現れるので、アップロードす
- るファイル名を KF 等から転送して下さい。(KF の上でアップするファイルの上に
- マウスカーソルを動かし、左ボタンを押す、押したままマウスカーソルを動かして
- kopro のウィンドウの上まで持ってきてボタンを離す…つまりドラッグする)
- KF 以外に Clip&Paste 等も使えます。
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- 6:XMODEM128 X-MODEM の 128 バイトパケットサイズでアップロードしま
- す。エラー訂正方式 (SUM/CRC) は自動判別します。
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- 7:XMODEM1024 X-MODEM の 1024 バイトパケットサイズでアップロードし
- ます。エラー訂正方式 (SUM/CRC) は自動判別します。(注
- 意:ファイル最後に 128 バイトのパケットを送信する可能
- 性あり)
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- 8:YMODEM Y-MODEM アップロードします。Y-MODEM と Y-MODEM-G は
- 自動判別します。
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- また、これらの項目選択時に「8,kf120.lzh」のように直接アップロードファイル名
- を指定することもできます。この場合は、KF などからファイル名を持って来る必要は
- ありません。
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- アップロードが終了すると経過時間を表示しますが、ファイル名の選択時間も含ま
- れるため、正確ではありません。
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- ●メニューに登録しておこう
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- アップロード、ダウンロードのよくつかうプロトコルは、KX_Term20 のポップアッ
- プメニューに登録しておくと便利です。
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- 標準設定を参考に WSRV.RC の「!K20」の部分を書き換えてみましょう。
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- &proto メニュー番号
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- メニュー番号は、[F4] キーで選択する場合のものと同じです。
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- ●注意点
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- 通信ルーチンなど、処理はすべて独自に書き起こしたため、まだまだバグが含まれ
- ている可能性があります。
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- アップロード時、特に Y-MODEM-G 使用時はほとんどイベントを占有します。他の
- ウィンドウ上の処理が重いので、ウィンドウの優先順位(重なり)を適当に変えてコ
- ントロールして下さい。
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- KX_Term20 使用時は、環境変数の領域不足にならないよう、十分注意して下さい。
- (COMMAND.X の /E スイッチ等で、多目に指定しておいて下さい。)
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- ●コマンドラインスイッチの詳細
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- マクロ修正用の参考資料です。
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- kopro [<switch>] [<file name>]
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- <switch>
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- -x<num> ウィンドウ初期表示位置
- -y<num>
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- -a AUTO モード(通常はこのスイッチを指定する)
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- -b バッチ指定(現在ダウンロード時のみ有効)
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- -rx ダウンロード X-MODEM SUM
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- -rsum -rx と同じ
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- -ry ダウンロード X-MODEM CRC / Y-MODEM
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- -rcrc -ry と同じ
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- -rg ダウンロード Y-MODEM-G
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- -sx アップロード X-MODEM 128
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- -sl アップロード X-MODEM 1024
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- -sy アップロード Y-MODEM
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- -dd<dir> ダウンロードディレクトリの指定
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- <file name>
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- 送信時、送信するファイル名はコマンドラインから指定もできます。
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- 受信時、X-MODEM 受信の時だけ、受信ファイル名を指定できます。
- (指定がなければ x_modem_down.bin という名前でダウンする)
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- ●タイムゾーン設定
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- Y-MODEM 転送時の時間修正には、環境変数 TZ の値を参照します。TZ が定義され
- ていない場合は JST-9 と見なします。
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- ●謝辞
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- プロトコルの資料を提供してくれたごえもんさん、バグ報告して下さった
- T.Umeno(ε-δ) さん、CHICAGO さん、ありがとうございました。
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- ●最後に
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- この手の通信を、Ko のような受け身型イベントドリブンで記述するのは、結構 技
- ですね。( KX_Term20 は言語を動かすからもっと複雑ですが )
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- 転載や配布は KX_Term20 と一緒なら可能とします。KX_Term20 と同じ扱いにして
- 下さい。
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- 小笠原博之 oga@dgw.yz.yamagata-u.ac.jp
- SPS-NET: SPS0783 COR. / DenDen-NET: DEN0006 COR.
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